道路から奥まっていて旗竿のような形の路地状敷地は、価格は安いけど奥まっているから陽が当たらず暗い、風通しも悪そうというイメージがあると思います。
今回はマイナスイメージのある路地状敷地のメリットをお伝えしようと思います。
路地状敷地の最大のメリットは、何といっても価格が安いことでしょうか。
一般的に分譲会社も人気のない路地状敷地は早く売りたいので、価格も値ごろ感のある設定にされることが多いです。
通路部分に専用カースペース、駐輪場を設けることができる
整形地と路地状敷地のある分譲地の区画図になりますが、路地状敷地は通路部分にカーポートや駐輪スペースを設けることができます。
都心部にある狭小住宅の場合、手前にある整形地の区画だと車庫スペースに所有する車が駐車できない、家族分の駐輪スペースがないということが多々ありますので、少し大きめの車を所有している方や家族分の駐輪スペースが欲しいという方は、路地状敷地の購入を検討してもよいかもしれません。
上記にあるイラストの区画図だけ見ると手前の整形地は南道路に面していて、東(西)側に通路があって陽当たりがよさそうです。
実際にこの区画に建つ物件の写真があるのでご紹介します。
撮影した日は11月下旬で、太陽高度が一番下がる冬至に近い時期になりますが、路地状敷地でも十分な陽射しがあることが分かります。
続いて同一の分譲地で手前にある整形地も含めた写真です。
モザイクをかけているので分かりずらいかもしれませんが、手前にあって陽当たりのよさそうな住宅には3階の一部しか陽が当たっていません。
道路向かいに横に広い幅広の建物が建っている場合は、南道路面でも太陽光が欲しい冬の時期には陽が入らないということもありえます。
また、用途地域が近隣商業地域・準工業地域など「住居」の名称がつかない非住居系の用途地域の場合や道路の幅が広い場合も高さに関する規制が緩和されますので、手前にある住宅より路地状敷地の方が陽当たりが良いケースもあります。
※冬の時期に限ります。
路地状敷地だからといって現地を見ずに判断するのは早計で、実際に現地で陽当たりシミュレーションをすると想像以上にいい物件に巡り合えるかもしれません。
ビルトインカースペースがない分、間取りが広くとれるケースもあります。
都内で販売される建売住宅において、敷地面積の都合によりビルトインカースペースつきで販売される物件を多く見かけます。
ビルトインカースペースつきの住宅は、車庫スペース分建物が狭くなりますので、間取りも小さくなりがちですが、路地状敷地の物件であれば車庫スペース分だけ広いスペースを住宅に充てることができます。
ビルトインカースペースつきの住宅は、車庫スペース分だけ建物が狭くなります。
また、販売チラシに掲載されている建物面積は車庫スペースを含めて表記されていることが多いので注意が必要です。
路地状敷地の住宅はカースペースを通路に設けることができるので、広い間取りが取れているケースが多いです。
その他にも、建物の配置が通路の奥にある為、歩行者や道路向かいに建つ建物からの目線が遮られることができてプライバシーを確保しやすくなります。
まとめ
価格が安いだけでデメリットの方が多そうなイメージの路地状敷地ですが、立地や間取りなどにより価格面だけではないメリットもあります。
住宅全てにおいて当てはまることですが、販売チラシだけで判断するのではなく、実際に現地を見て、どのような立地で、陽当たり具合を確認してみると希望の物件に巡り合えるかもしれませんね。
また、陽当たり具合は太陽高度アプリを使って、見学した日だけではなく夏至や冬至の時期の陽当たり具合をシミュレーションしてくださいね。
最後に買ってはいけない「危ない路地状敷地」があることもお伝えします。
建売住宅の内覧時に見ておきたいポイントと注意点
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