一戸建てを長持ちさせる為に必要な要素
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通気、気密、換気の重要性を知る
Youtubeチャンネル「家のサプリ」をご覧になられている方ならご存じの「釣本篤史」氏が解説してくれました。
実物大の模型では、気密、通気の施工方法を見ることもできます。
写真左側が一般住宅の施工方法、右側がコンセントボックスや配管廻りに気密部材を設置した高気密住宅の施工方法になります。
壁の裏側から冷気を当てた場合に、壁の中の温度がどのように変化するか釣本さんが解説している動画があります。
動画を見ると断熱材の性能だけではなく、すき間をなくし気密性を上げることも重要だと分かりますが、気密性能は建築基準法では規定がないので何でもアリ(むしろ無し?)の状況です。
殆どの建売住宅においては、模型のような気密部材を使用して建築しておりませんので、少なくとも断熱材がすき間なく貼られているかは確認しておきましょう。
その他、最近の一戸建てでよく見かける軒ゼロ用の通気部材の模型がありましたが、この通気部材も長持ち住宅にするには大切な施工です。
屋根断熱(勾配天井のある家はこれです)時に採用する通気部材の模型がありましたが、このような部材を使用している物件ってどの位あるのでしょうかね。
上記にあるような部材を使用して屋根の通気を確保しないと、上記でお伝えした小屋裏換気と同様に結露で木部が腐ることもあるんですよ。
屋根下地材が結露で腐ってしまうと、屋根材と下地材を打ち付けてある釘が緩んでしまい、台風や強風時に屋根が飛んでしまう可能性もあります。
今回ご紹介したような通気部材を使用すると、内部結露の予防にもなり耐久性が上がります。
詳しくはオリジナル本【これからの建売住宅に必要な3つの性能とランニングコスト&メンテナンス費用】をお読みください。
衝撃の断熱材施工
今回最も衝撃を受けたといって良いかもしれない模型がありましたので紹介します。
室内側から見た断熱材ですが、すき間なくキレイに施工されているように見えます。
が、裏側(外壁側)から見ると…
見る人が見れば、何が言いたいか分かりますよね。
震度7の地震を体験
第二弾は工務店フォーラム耐震研究所にて、震度7の地震を体験することができましたが、今回のメインである「耐久性」とはズレるので少しだけ説明します。
私が体験した地震シミュレーションは阪神・淡路大震災(マグニチュード7.3、震度7)の揺れで、椅子に座りハンドバーを掴んだ状態ですので平然としておりますが、在宅中にこの揺れが発生した際には立っていることも困難であることが分かります。
耐震等級3の家を建てる(買う)かつ家具や家電などの転倒防止を設置しておくことが大切ですね。
最後はシロアリ研究施設の紹介ですが、長くなってしまったのでパート②でご紹介させていただきます。